育成とプロモーション
最近、インディーズのアーティストやアイドルを見ていて、音楽活動の形が大きく変わったと感じています。
もちろん、歌が上手いこと、ダンスが上手いこと、楽器が弾けることは大切です。
でも、それだけで「売れる」とは言えない時代になりました。
一方で、フォロワーが多ければ必ずライブに人が来るわけでもありません。
では今、アーティストには何が必要なのか。
今日は少し、Any-youが考えている「これからのアーティスト活動」について書いてみたいと思います。
音楽市場そのものは、決して小さくなっていない
日本の音楽市場を見ると、音楽そのものへの需要がなくなったわけではありません。
2025年の国内レコード市場は約3,988億円。
国内ライブ・エンタテインメント市場も8,500億円を超える規模まで成長しています。
ストリーミングが定着し、ライブ、グッズ、CD、ファンクラブ、SNS、イベントなど、アーティストがお客様とつながる方法も増えました。
つまり、「音楽が売れなくなった」というより、
音楽で収益を作る方法が変わった。
という方が近いのかもしれません。
SNSによって「発見される順番」が変わった
以前なら、
曲を聴く
↓
アーティストを知る
↓
ファンになる
という流れが一般的でした。
今は、
SNSで人を見つける
↓
「この子、なんか気になる」と思う
↓
曲を聴く
↓
ライブを見る
↓
応援する
という流れも当たり前になっています。
つまり、
「聴く理由」だけではなく、「見る理由」や「応援する理由」も必要になった。
これは新人アーティストにとって、とても大きな変化だと思います。
インディーズにはいくつかの「勝ち方」がある
最近のアーティストを見ていると、大きくいくつかのタイプに分かれているように感じます。
実力型
歌唱、演奏、作詞作曲、ライブパフォーマンスなど、音楽そのものを武器にするタイプ。
実力は大きな武器です。
ただ、今は「上手ければ自然に発見される」とは限りません。
どうやって最初の一人に見つけてもらうか、という別の力も必要になります。
フォロワー型
TikTok、Instagram、YouTubeなどを通して多くの人に知られ、そこから音楽へつなげていくタイプ。
ビジュアル、キャラクター、企画力、発信力なども重要な武器になります。
ただし、
フォロワー数=ファン数=ライブ動員
ではありません。
数字を実際のファンへ変える力が必要です。
ハイブリッド型
音楽性もあり、発信力もある。
当然、最も大きな市場を狙いやすいタイプです。
ただ、最初からこの状態の新人はほとんどいません。
だからこそ、「どうやってここまで育てるか」が育成側の仕事になります。
そして、小さなファン経済圏で成立するタイプ
もう一つ、インディーズには独特の市場があります。
一般的な知名度や大きなフォロワー数がなくても、10人、20人といった非常に強い固定ファンがいることで活動が成立するケースです。
チェキ、物販、ライブ、特典、配信など、一人のお客様が継続的に応援することで、小さな経済圏ができます。
これは決して悪いことではありません。
本人がその規模で活動を続けたいのであれば、一つの立派な活動方法です。
ただ、
「生活できること」と「市場が成長していること」は別です。
20人のファンが翌年も20人、その翌年も20人なのであれば、収益は成立していても市場は拡大していません。
Any-youでは、ここを明確に分けて考えています。
ダンス&ボーカルの難易度も変わった
特に難しくなったと感じるのが、ダンス&ボーカルです。
SNSを開けば、日本の新人アーティストと世界トップレベルのK-POPアーティストが同じ画面に並びます。
ユーザーは「インディーズだから」という基準では見てくれません。
歌、ダンス、衣装、ビジュアル、MV、振付、カメラワーク。
すべてが世界のトップアーティストと無意識に比較されます。
だから、
「歌えます。踊れます。」
だけでは、それ自体が以前ほど大きな差別化にならなくなりました。
だからこそ、楽器も面白い
逆に、改めて可能性を感じているのが楽器です。
例えばギターなら、
歌える。
弾ける。
一人でライブができる。
路上でも演奏できる。
弾き語り動画を作れる。
セッションできる。
作詞作曲にもつながる。
そして何より、
「ギターを持って歌うこの人」
という一つのアイコンになります。
楽器は単なる演奏技術ではなく、
音楽性とタレント性の両方に影響する武器
になり得ると考えています。
Any-youが見るのは「収益性・音楽性・タレント性」
そこでAny-youでは、アーティストを単純に「歌が上手い・下手」で判断しません。
大きく3つの視点で考えます。
音楽性。
歌唱、声質、演奏、楽曲、作詞作曲、表現、ライブなど、「音楽を聴きたい」と思わせる力。
タレント性。
ビジュアル、キャラクター、SNS、トーク、カメラ適性、ストーリーなど、「この人をもっと見たい」と思わせる力。
そして、
収益性。
ライブ動員、物販、CD、イベント、リピート、ファンの継続率など、「この人を応援するためにお金を使いたい」と思わせる力です。
私たちは、
音楽性 × タレント性 × 収益性
この3つのバランスを見ます。
さらにもう一つ大切にしているのが、
成長率です。
現在80点でも半年後に82点の人と、現在50点でも半年後に70点になる人。
投資対象として考えたとき、後者の方が面白い場合があります。
今どれだけ完成しているかだけでなく、
「どれだけの速度で変わっているのか」
もアーティストの価値だと考えています。
全員を同じ方法では育てない
だからAny-youでは、全員に同じ育成方法を当てはめる必要はないと考えています。
すでに大きな可能性が見えている人には、先行投資をして一気に完成度を上げる。
活動しながら収益を作れる人には、その収益を次の音楽制作やプロモーションへ再投資する。
まだ判断できない人なら、まず小さく市場に出して反応を見る。
SNSをやってみる。
ライブをやってみる。
動画を出してみる。
楽器を持たせてみる。
曲を変えてみる。
そして数字を見る。
反応が出たところへ、次の投資をする。
つまり、
投資 → 市場テスト → 検証 → 収益 → 再投資 → 拡大
という考え方です。
Any-youは「完成した人を探す場所」ではありません
私たちが探しているのは、最初から歌もダンスもSNSも完璧な人ではありません。
むしろ、
「この声には何かある」
「この子はカメラの前に立つと変わる」
「なぜかもう一度見たくなる」
「まだ下手だけど、ものすごい速度で成長している」
そんな小さな可能性を見つけることを大切にしています。
そして、その人に足りないものを全部同じレッスンで埋めるのではなく、
その人がすでに持っている武器を起点に市場を作る。
それがAny-youのアーティスト育成です。
Any-youの体制
Any-youは、単なる芸能事務所でも、レッスンスクールでもありません。
アーティスト一人ひとりを、
音楽性 × タレント性 × 収益性 × 成長率
という視点で見ながら、
企画、音楽制作、映像、SNS、ライブ、プロモーション、メディア、映画、国内展開、海外展開までを組み合わせて、その人に合った方法で育てていきます。
必要なら先行投資をする。
小さく始めた方がいい人には、小さく市場テストをする。
結果が出れば投資を増やす。
違えば方向を変える。
そして、生まれた収益を次の成長へつなげる。
目指しているのは、
「アーティストを抱えること」ではなく、
「アーティストが自分自身で市場を作れるところまで育てること」。
フォロワーが少ないからダメでもない。
今、歌が完璧ではないからダメでもない。
まだ収益がないからダメでもない。
大切なのは、
その人には何があり、何を伸ばせば、人に届くのか。
そして、
今日より半年後、半年後より一年後に、その可能性をどこまで大きくできるのか。
まだ誰にも見つかっていない才能を、見つける。
その才能に合った方法を考え、音楽を仕事に変え、そして世界につながるところまで一緒に育てる。
それが、Any-youが考えるこれからのアーティスト育成です。

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